都市部では墓地不足が深刻ブログ:2016/2/07


俺は物心ついた頃から、母親とだけは
学校のこと、好きな人のこと、将来のこと…なんでも話してきたし、
その関係は今でも変わらない。

しかし、パパとの関係は全く違う。
俺のパパは非常に寡黙で、それでいてとてもシャイ。

俺が小学生の頃ですら、
パパとはほとんど口をきいた記憶がないし、
怒られたり褒められたりした記憶もない。

幼い頃は、
俺に対するパパの無関心な態度を当然のように感じていたが、
俺も思春期を迎える頃には
そのようなパパの姿勢に疑問を感じるようになった。

そこで、母親に
「なぜお父さんと結婚したの?」と尋ねたことがある。

すると母親は、
「結婚したときはもっとおしゃべりだったんだよ!」と、
諦めの気持ちが半分見え隠れするような笑顔でそう答えた。

パパは、俺のことが好きではないのだろうか…

学生時代、俺は新宿で一人暮らし。
大学一年の夏休みに帰省した時…

久しぶりに実家のドアを開けて驚いたことがある。
あのパパが、満面の笑みで「おかえり」と声をかけてきたのだ。
これは事件だった。

俺はなんだかむず痒い気持ちになって、
少々ポカンとしていた。

パパがその場を去ったあと、
母親が「お父さんの書斎を見てごらんよ」と
にやにやしながら声をかけてきた。

パパの書斎をこっそりのぞくと、
俺が通う大学から送られてきたであろう大学情報誌や学部報が
机の上に積まれていた。

その光景を見て、
俺はなんだか心が締め付けられるような思いがした。

久しぶりに実家に帰ってきた
むすめの姿を見て満足そうに微笑むパパの姿を見て、
俺からも父に歩み寄ってみようという気になった。